apron2019’s diary 

誰もが来やすいカフェを作ることにしました。一般社団法人エプロンのブログ

あぁ、いい人生だった…と終えるための「今」。

介護相談・講座担当の

松原です。

 

ここのところ

ちょっと暗めの記事ばかりで

申し訳なく思っています。

 

今起こっていることに対する

この気持ちは

今しか書けないような気がするので

正直にかかせていただいています。

 

今日もちょっと重めなので

そういう気分じゃないなと思う方は

ここでスキップしていただけたら

ありがたいです。

 

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生涯を終える日は

遅かれ早かれ

誰にでもやってきます。

 

いつかくるであろう、その日に

あぁ、楽しかったと

終えていけたらいいなぁ。

そうするには

どうしたらいいのでしょう。

 

もう、昨日の後悔も明日の不安も関係なく

「今」をたのしむことが

1番いい方法なのではないか…。

そしたら、いつ終わりがきたとしても

楽しいまま、旅立つことができるのだから。

 

とはいえ、

毎日楽しいことばかりではありません。

悲しいことが起こったら…?

 

母の看取りについて

向き合っている間に…

それを追い越すように

愛犬そらの看取りと向き合うことになり

今週末から家族で看取ろうと決めた日に

そらは旅立ってしまいました。

 

今回、私のスケジュールを知っていたかのような状態変化で…

正直、油断すると自分を責めてしまいそうになります。

 

旅立つ朝に会って

ありがとうと伝えた時

肩で息をするくらい苦しそうなのに

しっぽを何度も振ってくれたこと。

元気になって欲しいけれど

頑張らなくてもいいんだよと

声をかけた後の優しい目

その時のそらの姿が頭から離れません。

気を抜くと涙が溢れて止まらない。

 

家に帰ってきたそらは

とても穏やかな顔をして

まるで寝ているようです。

今にも起きてきて、泣いている私の

ほっぺたを舐めてくれそうで

今はこの寂しさを悲しみを

どう扱えばいいのかわかりません。

 

体調を崩してから

精一杯、できる限りのことをしたのだから

そらも力の限り

生きようとしてくれたのだから

今の私にできることは

穏やかに送りだすだけ…なのだと思います。

 

そらを家族に迎えてから

母の介護に戸惑って

ちょっとバラバラになりかけていた家族が

また、彼を中心として集まるように

なりました。

 

私や家族の

変化の多い9年間を

いつも横で寄り添いながら

じっとみつめてきたそら。

そらのおかげで

それぞれが癒され

勇気づけられ

生きることを教えられ

 

私たち家族の人生は

とても豊かなものになりました。

 

こんなに悲しい今も

家族と楽しかった毎日のそらとの

想い出話しをたくさんしながら

じっくりと味わうことで

いい一日になるのでしょう。

 

もう目を覚さない

そらを撫でながら

あぁ、たのしむだけが

いい「今」なんじゃないんだなぁ。

今を精一杯味わうことで

大切なことを手に入れていくんだなぁと

感じています。

 

今週初めから

エプロンのお客様

スタッフのみなさんには

お休みをいただき

ご心配、ご迷惑をおかけし

申し訳ありません。

 

おかげさまでそらと家族と

大事な時間を過ごすことができました。

ありがとうございます。

 

この時間を糧に

また、皆さまと大切な今を

過ごしていけたら嬉しいです。