apron2019’s diary 

誰もが来やすいカフェを作ることにしました。一般社団法人エプロンのブログ

施設にいれるということ

ごみを捨てに外へ出た。

隣のおばさんもちょうど出てきたので

新年のあいさつをした。

 

「うちの夫もXXに入ったの。12月の最後に・・」

と、おじさんがうちの母と同じ施設に入ったことを話し始めた。

 

「捨てられたって言うの・・・」とすでに泣いている。

うちもそうだったよ。

しばらくずっと言ってた。 と、ワタシ

 

隣のおじさんも認知症

くわえてずっと透析に通っていた。

おばさんは朝それに付き添ってタクシーに乗り、

帰りはぶらぶらと歩いて帰ってきていた。

大変そうだなと思っていた。

 

「もう限界だった・・・」とおばさん。

 

ずっといた手のかかる厄介な人がいなくなった。

さぞかしラクになれるだろう。

 

いや、

 

ちっともラクになれないのだ。

 

寂しい。

まず、家にずっといた人がいなくなることが寂しい。

 

そして追い出したという罪悪感

 

もっとやれたんではないかという思い

 

「どうしているだろうと思うと眠れない」と言う。

 

辛い。

 

今辛いのはおじさんもおばさんもだ。

 

一緒にさめざめと泣いた。

 

筆・松江