apron2019’s diary 

誰もが来やすいカフェを作ることにしました。一般社団法人エプロンのブログ

一番近くにいる人が嫌われる 介護あるある

介護推進担当 松原です。

昨日は寒い1日でしたね。

春らしい陽気に浮かれていた身体が一瞬で引き締まりました。

 

そんな冷たい雨の午後

ご相談が一件ありました。

 

その方が

「1番近くにいる私が介護をされている人から1番嫌われているねとお医者様に言われたの。」

と悲しそうにおっしゃったのを聞いて、 

胸が苦しくなりました。

私もそうだったなぁ。

とあの頃の記憶が久々によみがえってきたからです。

 

認知症って不思議。

起こったことは忘れても

感情は残る。

だから、自分が原因で揉め事が起こっても

そのことはすっかり忘れてしまうのに、

揉めた相手から「なんか嫌な気持ち」にされたことだけを

覚えている。

 

一番近くで生活のお手伝いをしている人は

「不都合なことをする相手」と認識され

泥棒扱いされたり、ひどい奴だと言われたりするのです。

 

この状況が

脳の起こす症状であることを知らない方も多いし

また、知っていたとしても

毎日ひどい言葉を浴びせられると

苦しく、切ない気持ちでいっぱいになる。

 

そんな日常を

誰にも話せず、

いや、誰かに話しても

「仕方ないよ、我慢してあげて。」

「時間が解決するよ。」

「もっと優しくしてあげたらいいのに。」

なんて言われて

優しくないらしい自分の小ささや

不甲斐なさに腹が立って

自分を責めてしまったりしがちです。

そして、そのストレスは

うす〜く重なり体調不良を引き起こしたりします。

 

だこらこそ

私たちみんなが

認知症ってどんな症状になるか

どんなことが起こるのか

その基礎は早めに知っておいた方がいいのです。

知ることで

お互いの心を守ることにつながるから。

 

ただ、知ったからと言って

介護者が全て責任を負う必要もないし

起こったことに対して

悲しんでも、腹を立ててもいい!

 

周りにいる方は

アドバイスよりも

話しをよく聴く時間を作ったり

介護者が一人で休める時間を

作ったりしてもらえたらなぁと思います。

 

 

疲れた!腹が立つ!悲しい!虚しい!

どうしたらいいかわからない。

その気持ち

エプロン高根公団カフェで

吐き出して下さいね。

 

毎月第4土曜日には

10:30から介護のいろは(介護講座)

14:00からオレンジカフェ(認知症や介護に関わる方や、興味のある方がお話しする会)

も開催しています。

予約なしでお入りいただけますので

時間が合えばお気軽にご来店くださいね。