apron2019’s diary 

誰もが来やすいカフェを作ることにしました。一般社団法人エプロンのブログ

施設に入ることは不幸なことなのか?

松原です。

8/27(土)

介護講座 介護のいろは

施設介護って何?

〜施設の種類と特徴〜

を開催しました。

 

「施設」という言葉からは

まだネガティブなイメージが強く感じられます。

 

実際、私も以前はそうでした。

母に施設に入ってもらうことイコール

母を捨てること。

と勝手に思い込み…

もうだめだと思うまでは意地でも

自宅介護をしようと

決めていましたから。

 

でも、主人が倒れ

母の介護が難しくなり

自分の意思とは関係なく

母には施設に入ってもらうことになり

その後、亡くなるまで

施設(特別養護老人ホーム)で

過ごすことになりました。

 

施設に入った母に

一ヶ月後に会いに行った時

驚いたのは

自宅にいる時より

肌艶がよくなり、血色もよく

身綺麗になり

穏やかな表情をしていたこと。

 

施設では

母の歯や飲み込みの状態に合わせた

プロが作った食事を

時間をかけて食べさせてくれていました。

 

お風呂にも

定期的に入れてもらえ

肌の状態も確認して

保湿剤をぬり

傷がつきそうなところは

保護されていました。

 

髪も訪問美容で整えられている。

 

自宅で

私一人で頑張っても

やってあげたくても出来なかったことが

全て叶っていました。

 

今までの私の

あの苦労はなんだったのか?

いや、あの状況

母もしんどかったのかもなぁ。と

無駄な手間や

方向の違う努力をしていたのかもしれないということを

認めたくないけど…

認めなきゃいけない事実が目の前にありました。

 

仕事をしながら

家事をしながら

デイサービスに通っていたものの

その他のサービスをうまく使わない

そんな状態でしていた苦労は

結局は自分も母も辛くしていたんだなぁ。

 

あの時

介護は家で家族がすべき

とか

私は母を捨てた人だと思われたくない

とか

ちゃんとお世話して母から認めてもらいたい

という思い込みや意地

自分のエゴでやっていた介護だったことに

気付けてよかった…と

 

いや、もっと早くに

気づきたかったよね、私。

 

施設では

介護のプロが

チームを組んで

仕事として

母の介護にあたってくれます。

 

だから昔の私に教えたい。

 

施設に入ることは不幸なことではない。

ネガティブなことばかりじゃない。

自宅で過ごすときでも

人の力借りることは恥ずかしいことじゃないよと。

 

もちろん

施設ならなんでもいいわけではありません。

 

ご本人の状態に合った施設か?

介護される方との相性はいいのか?

介護士の数は足りているか?

 

などなど

施設選びは大切です。

 

今回の介護のいろはでは

施設を考えるための

基本的なことをお伝えしました。

 

次回の介護のいろはは

9/10(土)

10:30から11:30

認知症って何?

認知症の初期症状と進み方

です。

 

 

今年の6月に母を看取り

これからは私の歳の重ね方

生き切る道を見つめていく番になったと

感じています。

 

視点を変えた講座も

やっていけたらと

考えているところです。

 

筆:松原